熾天使・智天使 木像 残欠, イギリス, スチュアート朝, 17世紀末.

¥46,000

 イギリス (イングランド・スコットランド)、スチュアート朝 17世紀末。素朴であどけない表情が表現された熾天使・智天使木像の残欠。
 顔の周囲に羽が彫刻されており、その造形から高位の天使である熾天使か智天使だと思います。
 枯れた質感と素朴な造形にはどこか愛らしさを感じます。長い時を経てきた、物とその物語を味わっていただければ幸いです。


熾天使 (Seraphim セラフィム)と智天使 (Cherubim ケルビム) について:
 5世紀-6世紀頃の偽ディオニシウス・アレオパギタの著作「天上位階論」において、天使は3階級9種類に体系化されました。その最上位に神の玉座を守護する熾天使、2番目にアダムとイブ追放後のエデンの門番である智天使がいるのです。
 高位の天使は、一般的な天使像とは異なり人の形や人格を持たない存在です。しかし絵画などでは、熾天使は3対6枚、智天使は4対2枚の羽を持った姿で表現されていました。
 やがて時代と共に様式化が進み、幼児の顔の周囲に放射状に羽が描かれる表現が現れ、さらに熾天使は神性や権威を表す赤、智天使は知性を表す青といった色のみの表現も現れていきました。


参考画像
 ・Fra' Jacopo, Apollonio, Fra Jacopo 《セラフィムとケルビムに囲まれるキリスト》.
 ・Giotto di Bondone 《聖痕を受ける聖フランチェスコ》 部分, イタリア, 1296-99年.
 ・Jacopo di Cione 《サン・ピアマッジョーレ祭壇画》 部分, イタリア, 1370-71年.



仕様/
 ・サイズ : h122 × w80 × d60 mm
 ・重さ : 178g

 材質/
 ・主な材質:木材 (オーク)



olim | オリム
Art, Antique, Photograph, and Stories.