イコン画 大天使 ミカエル像, ロシア, 19世紀.
¥999,999
SOLD OUT ロシア、19世紀。厚めの板に油彩で描かれた大天使ミカエル像。
素朴な描写と優しい表情が印象的なイコン画です。板の縁には、金属の覆いがつけられていた釘の跡があります。
枯れた木肌と彩度の落ちた画からは、古物の魅力を感じます。
ミカエル像の顔や手といった部分に疵がありますが、20世紀のロシア革命による宗教否定といった機運の中でつけられたものと推測されます。
こうしたイコノクラスム ( iconoclasm ) は、宗教的に崇められる像を破壊する運動であり、古今東西様々な形で現れています。
このイコン画もそうした時代の洗礼を受けた興味深い品と言えます。
イコンについて:
イコンとは、聖像のことでギリシア語のエイコン eikōn ( 肖像、似像 ) を語源にしており、イエス・キリストや聖人、天使、聖書の説話などを描いた画像 ( 主に平面 ) を言います。
イコンは正教会において用いられるものを指すことが多いのですが、他の教派でも用いられないわけではありません。カトリック教会では、正教会のように立像を避けることはなく、平面像と立像をあわせて聖画像と呼ばれています。
その形状は、板絵 ( 蝋画、テンペラ、油彩 ) やフレスコ画、写本挿絵、モザイク画、象牙板浮彫など多様で、聖堂内の聖障壁 ( イコノスタシス ) を飾る大型のものから,個人的な祈念の対象となる小型のものまであります。
商品詳細
仕様/
・サイズ : h226 × w175 × d15 mm
材質/
・主な材質:木材、油彩、鉄
olim | オリム
Art, Antique, Photograph, and Stories.