大津絵 高橋松山 木版画 槍持奴, 日本, 大正時代-昭和時代 20世紀初頭.
¥3,000
日本、大正時代-昭和時代、20世紀初頭。高橋松山の大津絵 「槍持奴」。
大胆に簡略化された愛嬌のある絵柄が、魅力的な品です。
大津絵について:
大津絵とは、東海道逢坂関の西側にある近江(滋賀県)大谷・追分が、発祥地とされる絵画のことです。寛永時代(1624年-1644年)に仏画として描かれ始めましたが、徐々に世俗画へと変化し、18世紀頃から教訓・風刺的な道歌を伴うようになっていきました。
絵柄ごとに仏画、武者絵、美人画、風刺画、鳥獣画等に分けられ、最盛期には現在の百余種よりも多くの絵柄があったとされています。文化・文政時代(1804年-1829年)には「大津絵十種」と呼ばれる代表的な絵柄が確立し、護符としての効能も唱えられて商業的な側面が強くなっていったのでした。
以下、画題と護符としての効能。
「藤娘」…良縁を得の符。
「鬼の寒念仏」…悪魔除けの符。小児夜泣き止めの符。
「雷公の太鼓釣り」…雷よけの符。
「寿老人(外法と大黒の梯子剃り)」…無病長寿の符。
「鷹匠」…失せものもの手に入るの符。
「座頭」…倒れぬ符。
「瓢箪鯰」…水難よけの符。
「槍持奴」…道中安全の符。
「釣鐘弁慶」…火難盗難除けの符。
「矢の根」…目的貫徹の符。
明治近代以降、富岡鉄斎や浅井忠、柳宗悦など多くの文化人を惹きつけ、蒐集されてきました。2020年には、大津絵を美術の文脈に再配置し、狩野派や琳派、若冲、江戸の浮世絵といった系譜とは異なった「もうひとつの江戸絵画」として再評価する展覧会が企画されています。
参考・引用:
・美術手帖. “もうひとつの江戸絵画「大津絵」とは何か?”. 美術手帖. 2020--9-22. https://bijutsutecho.com/magazine/news/exhibition/22697, (参照2022-10-6)
・大津絵の店. “大津絵とは 大津絵十種”. 大津絵の店. 2017-4-7. http://www.otsue.jp/intro_busi.html, (参照2022-10-6)
商品詳細
仕様/
・サイズ : h185 × w120 mm
材質/
・主な材質:紙
olim | オリム
Art, Antique, Photograph, and Stories.